秋の彼岸法会 

令和3年9月23日(木祝) 午前10時〜

仏教ではあの世のことを彼岸(仏様やご先祖様がおられる悟りの世界)、この世のことを此岸(迷いや煩悩がある私たちのいる世界)と言います。
春分の日と秋分の日は太陽が真東から昇り真西に沈むことから、彼岸と此岸がもっとも近づく日とされていてお彼岸の中日になります。そして、それぞれ前後3日間を合わせた7日間がお彼岸の期間になります。

お彼岸には、ご先祖様に感謝をしてお墓参りなどご供養をし、さらに私たちも彼岸(悟りの世界)に行くことができるように心のトレーニングをします。
そのトレーニングとは、お釈迦様がありとあらゆる善を6つにまとめられた、六波羅蜜(ろくはらみつ)という訓え(おしえ)を学び実践することです。

布施 人のために惜しみなく施すこと 優しいまなざし・笑顔・思いやりのあることば遣い・お手伝い・相手の気持ちになる・座る場所を譲る・おもてなしをする・知識や教えなどを伝える・金品の寄付など見返りを期待せずに自分ができることをする。
持戒 約束や規則を守る 殺生をしない・盗まない・淫らなことはしない・嘘をつかない・お酒を飲まないなど 心身ともに自分で自分を管理する。
忍辱 忍耐 愚痴を言わない、ふて腐れない、怒りや恨みを持たない、やり返さない、優越感を持たない、有頂天にならないなど 一呼吸おいて自分を省みて行動する。
精進 怠けない 心に決めた目標や与えられた使命を怠けず、一生懸命に努力して進めていく。
禅定 心を安定させる 高ぶることなく落ち込むことなく、雰囲気に流されずに、常に心を平静に保つ。
智慧 真実を見る力を養う 布施・持戒・忍辱・精進・禅定の行いを通して、自分はどうすれば良いか、人に対してどうすれば良いかという行動を、かたよらない心で正しく判断する。

一日にひとつずつ実践し、正しい心を育てていきましょう。

当山ではご先祖様や諸精霊にもお釈迦様の訓えをお伝えして、安らか境地に入っていただけるように1週間前から前行に入ります。
どうぞお誘い合わせのうえご参集ください。